「というわけで、川口のカフェづみっくすに預けてきた模型の解説だ。ご主人のけるさんが忙しく見ている暇が無かったので、暇なときに見られるように預けて帰ってきた。1週間ぐらいしたら引き取りに行くぞ」
「ふーん。そんなにあっさり他人に預けて平気なの?」
「完成した模型は、一応記念写真は撮りたいと思うが、実はもう完成した後でどうなっても構わない」
「なんでだ」
「完成した時点で自分の手を離れてもいいし、離れた時点で何が起きても構わない」
「割り切ってるね」
「おいらは作る人なんでね。完成品をコレクションする趣味は無い」
「では預けてきた模型を解説してくれ」
「全部で4つある。うち2つは詳細未公開の新作だ」
十二連三段空母 §
「二連三段空母改造の十二連三段空母だ」
「ポイントは?」
「本来二連の三段空母を十二連に改造した。それだけ」
コアシップ §
「デウスーラのコアシップ(ガイデロールのオマケ付き)」
「艦首にありえないコアファイターが付いてるけど?」
「デウスカイ1、あるいはデウスカイイージーと呼んでくれ」
「つまり、スカイダイバーの艦首に接続されたスカイワン、あるいは、Gスカイイージーの先頭に付けられたコアファイターのイメージで見てくれということなのだね?」
ヤマト2199「ぎゅってなに?」 §
「1/500ヤマトの一部分のカットモデルだ。艦首に百合亜と星名がいるので、よく見てみよう」
「フィギュアはキットに入ってないだろう」
「別途用意した1/350フィギュアを乗せている。厳密にはオーバースケールだ」
「ひ~」
「ちなみに、自動航法室後方に集まっている皆さんは百合亜と星名の語らいを覗きに来たヤマト乗組員の皆さんだ」
「ひ~」
「中央の黒い宇宙服の人は誰だろうね」
「誰だよ!」
ヤマト2199「Episode 14 Version」 §
「これも1/500ヤマトの一部分のカットモデルだ。ヤマト2199の第14話バージョン。主翼の安定翼の下に100式空偵が張り付いている」
「ふーん。それだけ?」
「いいや、100式空偵を降りてヤマトに乗り込もうとしている古代と雪も付いている。安定翼の下を、よく見てみよう」
オマケ §
「というわけで、川口のカフェいづみっくすだが凄いぞ」
「どこが?」
「1/500ヤマト2199のパッケージがどーんと飾ってあるし、それどころか数え切れない模型の数々が並んでいる。ウルトラマン系サンダーバード系もある。内容は絶句するばかりだ」
「そうかそうか」
「場所も良い」
「なんで川口の場所がいいわけ? 京浜東北線しか止まらないじゃん」
「あのね。川口は京浜東北線が止まるからいいの」
「は?」
「電車一本でコスプレイヤーの聖地日暮里に出られる。秋葉原に出られる。新橋まで出ればそのままゆりかもめでお台場まで行ける。かなり便利」
「でも埼玉じゃん」
「実は赤羽の次でしか無いので、それほど遠くない」
「じゃあ君の結論は?」
「用事も無いのにぽこぽこ行ける場所では無いが、君が気に入ったならこの店にいけ」
「いつかなくした夢が ここに生きてるんだね?」
「そうだ、とりあえず高速エレベーターカーという夢を店に見つけた」